風疹について

Rubella(英),rosolia(伊)


過去に未接種の女子は風疹ワクチンを接種すべきです。成人女子では抗体検査を行って免疫のないものに接種しますが、接種時、妊娠していないことを確認し、接種後2カ月間の避妊をお勧めします。また接種後2ヶ月内の避妊はCRS(先天性風疹症候群)の感染を避ける上から重要です。事前の抗体検査が陰性或いは不確かなら、分娩後に直後接種をお勧めします。風疹ワクチン接種は中学生以下の小児ではほとんど副作用はありません。被接種者からワクチンウィルスが周囲の感受性者に感染することは認められていません。成人女子では接種後2〜3週間に関節痛、ときに発熱、発疹、リンパ節腫脹を一過性に認めることがありますが、重篤な副作用の報告はありません。

先天性風疹症候群 Congenital Rubella Syndrome

妊娠早期における風疹罹患によって、風疹ウイルスが経胎盤性に胎児に感染し、出生後、数々の奇形を生ずることがあり、これを先天性風疹症候群と言います。罹患時の妊娠週数が若いほど,高度かつ多種の異常が高頻度に発生しますが、妊娠中期以降の感染でウイルスが胎児に達した場合には奇形は起こらず、風疹そのものの症状をもって新生児が出生することがあります。従って妊娠中の風疹胎児感染は必ずしも流産、奇形発生を伴うわけではありません。しかし出生後、機能異常の発生する可能性は否定できません。現在までには、免疫系、神経系、内分泌系の機能異常が知られています。



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