ライム病について

Lyme disease


ヨーロッパでも初夏から初秋にかけて多発する虫媒介感染症で毎年数千例の発症がある。本症は新種のスピロヘータ Borrelia burgdorferi を保菌するマダニ(Ixodes ricinus)の刺傷によって感染する。I.ricinus は地中海地域を除くヨーロッパ全域に生息しているので、初夏から秋にかけて草木の多い農村地域や森林地帯に入るときには、ダニに咬まれないように十分防備する必要がある。
臨床的には、遊走性慢性紅斑と萎縮性慢性先端皮膚炎が発病後一カ月以内に認められる。その後数カ月間は、髄膜炎・顔面神経麻痺・関節炎・心障害が見られ、更にその後関節・皮膚・神経系に慢性症状が残る。本症には、個人が防備に努める以外に、現在のところ有効な予防対策はない。



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